用語集

アフィリエイトマーケティング
用語集

SaaSのアフィリエイトプログラムを運営するうえで出会うすべての用語を、平易な言葉で解説します。アトリビューション期間から2ティア報酬まで網羅しています。

40 件の用語

2

2ティア報酬

アフィリエイトが自ら勧誘したアフィリエイトの報酬に対して、追加で一定割合(一般的には5%前後)を受け取れる仕組みです。プログラム売上の数パーセント程度のコストで、優秀なパートナーが勧誘チャネルへと変わるため、アウトバウンド勧誘がボトルネックになっている場合に有効です。

A

ASP(アフィリエイトネットワーク)

マーチャントとアフィリエイトの間に立ち、多数のプログラムの案件発見・トラッキング・支払いをまとめて処理するプラットフォームです。リーチを得られる一方で、報酬に上乗せされる手数料が発生し、自社とパートナーの間に第三者が入ることになります。自社運営型プログラムであれば、直接的な関係構築とより高い利益率を実現できます。

C

CAC(顧客獲得コスト/Customer Acquisition Cost)

特定のチャネルで顧客を1件獲得するのにかかる総コストです。健全なSaaSはLTV:CAC比率3:1以上を目標とします。アフィリエイトのCACは、売上が発生した後にのみ支払いが生じるため、通常はブレンドCACを下回ります。

CPA(顧客獲得単価/Cost Per Acquisition)

売上に対する料率ではなく、獲得した顧客1件ごとに固定額を支払うモデルです。料金体系が複雑または従量課金でアフィリエイトが料率ベースの収益を見積もりにくい製品や、成約1件あたりの定額報酬のほうが双方にとって分かりやすい高ACVのBtoBに適しています。

E

EPC(クリックあたり収益/Earnings Per Click)

報酬総額を送客クリック総数で割った値で、アフィリエイトが送客1件あたりに得られる金額を表します。アフィリエイトが「このプログラムに自分のトラフィックを割く価値があるか」を判断する際に使う数値であり、自社の条件がどれだけ競争力を持つかを測るうえで最も有用な単一指標です。

L

LTV(顧客生涯価値/Lifetime Value)

顧客との関係全体を通じて生み出される粗利益の総額で、ARPU×粗利率÷月次解約率で算出します。LTVは顧客獲得に投じられる金額の上限を決め、ひいては報酬料率の上限をも決定します。

M

MRR(月次経常収益/Monthly Recurring Revenue)

毎月継続的に発生するサブスクリプション売上のことで、多くのSaaS企業にとって中核となる成長指標です。新規MRRのうちアフィリエイト経由が占める割合を追うことが、このチャネルが機能しているかを判断する最も明快な方法です。

P

PPC(クリック課金型広告/Pay Per Click)

Google Adsのように、成約の有無にかかわらずクリックごとに費用が発生する運用型広告のことです。アフィリエイトマーケティングの主な代替手段であり、PPCは売上の有無に関係なく費用が先行して発生するため、アフィリエイトCACの比較基準としてよく用いられます。

R

ROI(投資対効果/Return on Investment)

投じたコストに対して生み出された売上の比率です。アフィリエイトのROIは、コストのほぼすべてが確定売上に対する報酬であり、成約しなかったキャンペーン分まで按分すべき先行投資が存在しないため、他チャネルに比べて格段に計算しやすいのが特徴です。

アクティブアフィリエイト率

登録アフィリエイトのうち、当月に1回以上クリックを送客した人の割合です。おおよそ20%を下回る場合、機能しているプログラムではなく単なる登録者リストを抱えている状態であり、さらに勧誘を続けるより既存アフィリエイトの支援に労力を割いたほうが効果的です。

アトリビューション期間

クリック後、成約がアフィリエイトの成果として認められる期間のことです。Cookie期間、リファラル期間とも呼ばれます。SaaSでは30日が標準で、検討期間の長い製品にはより長い期間が適しており、アフィリエイトからは好条件の案件と受け止められます。

アフィリエイト(アフィリエイター)

自社製品を宣伝し、そこから生まれた売上に対して報酬を受け取る個人または企業のことです。ブロガー、YouTuber、ニュースレター運営者、代理店、あるいは自社の顧客がアフィリエイトになる場合もあります。成果に対してのみ報酬が発生するため、アフィリエイトマーケティングは先行投資型の広告費ではなく、成果報酬型チャネルと位置づけられます。

アフィリエイトポータル

アフィリエイトがリンクを取得し、クリエイティブ素材をダウンロードし、クリック数・成約数・承認待ち報酬を確認するための管理画面です。優れたポータルは「自分はいくら稼いだのか」という問いに、メールでの問い合わせなしに答えてくれます。アフィリエイトプログラムにおける争いの多くは、トラッキングの問題ではなく可視性の問題です。

アフィリエイトマーケットプレイス

アフィリエイトが新たな紹介案件を探すために閲覧する公開ディレクトリです。マーケットプレイスにプログラムを掲載すると応募が自然に集まり、初期のアフィリエイト獲得の中心となるアウトバウンド勧誘を補完できます。

クーポンコードトラッキング

リンクではなく固有のプロモーションコードで売上をアトリビューションする手法で、コード自体がアトリビューション情報を担います。ポッドキャストのリスナー、動画の視聴者、ドメインを直接入力する人など、クリックを経由しない層にも届き、広告ブロッカーやCookie規制の影響を受けません。ただし、クーポンまとめサイトへのコード流出というデメリットがあります。

クローバック(報酬の回収)

返金やチャージバックによって元の売上が失われた後に、すでにアフィリエイトへ支払った報酬を回収することです。クローバックはアフィリエイトとの信頼関係を損なうため、適切な長さの承認待ち期間を設けるほうがほぼ常に優れた対処法です。

クロスデバイストラッキング

あるデバイスで製品を知り、別のデバイスで購入する顧客を追跡することです。Cookieは2つのブラウザをまたげないため、こうした導線は基本的に成果として計上されません。コードは人に紐づいてブラウザには紐づかないため、クーポンコードが現実的な回避策となります。

コンバージョン率(CVR)

紹介された訪問者のうち、有料顧客になった割合のことです。アフィリエイトが最終的に重視するのはクリック単価あたりの収益であるため、勧誘の場面では報酬料率よりも説得力を持つことがよくあります。CVR 4%の製品で報酬20%のほうが、CVR 0.5%の製品で報酬40%よりも有利なのです。

サブID(Sub-ID)

アフィリエイトが自分の成果を細分化するためにリンクへ付与する追加パラメーターで、?ref=sarah&subid=newsletter-mayのような形式です。どの掲載枠・キャンペーン・コンテンツがどの成約を生んだのかを、マーチャント側が別々のリンクを発行しなくてもアフィリエイト自身が把握できます。

サブアフィリエイト

自社が直接勧誘したのではなく、別のアフィリエイトが勧誘してきたアフィリエイトのことです。2ティアプログラムでは、勧誘した側のアフィリエイトがサブアフィリエイトの報酬の一部を受け取れるため、熱心なパートナーが勧誘の担い手になってくれます。

チャージバック

決済後に顧客のカード会社・銀行によって取り消される支払いのことで、多くは不審請求や不正利用の申し立てによるものです。売上そのものが消えるため、それに対して支払った報酬も取り消す必要があります。承認待ち期間は、まさにこの事態を防ぐための仕組みです。

トラッキングピクセル

成約が発生したことを記録するために、サンクスページに読み込ませる目に見えない極小の画像やスクリプトのことです。広告ブロッカーやブラウザのプライバシー機能によって発火が妨げられるため、ピクセルの信頼性は年々低下しています。決済情報を直接読み取るサーバーサイドのコンバージョントラッキングのほうが、はるかに正確です。

ネットレベニュー(純売上)

返金、割引、チャージバック、場合によっては決済手数料を差し引いた後の売上です。グロスではなくネットを基準に報酬を計算すれば、手元に残らなかった金額に対して支払うリスクを避けられます。ただし、どちらを基準にするかはアフィリエイトにとって重要な差なので、明確に提示してください。

パブリッシャー(媒体主)

アフィリエイトの別称で、アフィリエイトの大半がコンテンツを発信するサイト運営者だった時代に由来する呼び方です。両者はほぼ同義で使われますが、「パブリッシャー」は顧客紹介型よりもコンテンツ主体のアフィリエイトを指すニュアンスが今も残っています。

ファーストクリックアトリビューション

期間内で最も新しいクリックではなく、最も古いアフィリエイトクリックを成果として認めるアトリビューションモデルです。購入検討リストに最初に載せてくれたレビュー記事など、認知獲得型のコンテンツを評価できるため、アフィリエイト勧誘時の差別化要素として使われることもありますが、その分トラブルは増えます。

ブランドビディング(指名検索広告の出稿)

アフィリエイトが自社のブランド名で検索広告を出稿し、もともと自社に向かっていたトラフィックを横取りして報酬を請求する行為です。本来なら自然に獲得できていた顧客に対価を払うことになるため、SaaSにおいて最もコストの高いアフィリエイト不正です。規約で明確に禁止し、自社ブランドのSERPを毎月確認しましょう。

プログラム規約

アフィリエイトが参加時に同意するルールのことです。許可される集客手法、アトリビューションの仕組み、支払いのタイミング、除名の条件などを定めます。最初のアフィリエイトが登録する前に明確な規約を公開しておくことで、特に指名検索広告(ブランドビディング)や自己アフィリエイトをめぐるトラブルの大半を未然に防げます。

ホワイトラベルポータル

ロゴ・カラー・ドメインまですべて自社ブランドで統一され、基盤となるプラットフォームの痕跡が一切見えないアフィリエイトポータルのことです。後付け感のない、確立されたプログラムという印象を与えられるため、数十ものプログラムを比較検討するプロのアフィリエイトを勧誘する際に効果を発揮します。

マーチャント(広告主)

アフィリエイトプログラムを運営し、報酬を支払う事業者のことです。SaaSの文脈では、あなた自身を指します。アドバタイザー、プログラムオーナーとも呼ばれます。マーチャントは報酬体系、アトリビューションのルール、プログラム規約を定めます。

ラストクリックアトリビューション

購入直前の最も新しいアフィリエイトクリックを成果として認める、業界標準のモデルです。シンプルで誰にでも理解されますが、顧客が複数のアフィリエイトに接触してから成約した場合、認知段階のコンテンツが正当に評価されないという弱点があります。

リファラル(紹介)

アフィリエイトのリンクやクーポンコードを経由して訪れた訪問者または顧客のことです。リファラルは最初のクリックから成約まで追跡され、実際に決済が完了して初めて報酬として確定します。

最低支払額(ペイアウトしきい値)

アフィリエイトに報酬が支払われるまでに必要な最低残高で、通常は$50から$100程度です。送金手数料を適正な水準に抑えられますが、高く設定しすぎると小規模なアフィリエイトが永久に報酬を受け取れなくなり、離脱を招く確実な原因となります。

報酬(コミッション)

アフィリエイトが生み出した売上に対して支払われる金額で、売上に対する料率、または顧客1件あたりの固定額として設定されます。SaaSでは、継続報酬20-30%、もしくは初月分の50-100%という体系が最も一般的です。

承認待ち期間(ホールディングピリオド)

報酬が確定して支払い可能になるまでの保留期間で、自社の返金期間に合わせて通常30日に設定します。後から返金する売上に対して報酬を支払ってしまう事態を防ぎ、アフィリエイトから支払い済みの報酬を回収するという気まずい対応も避けられます。

継続報酬(リカーリングコミッション)

初回決済だけでなく、更新のたびに支払われる報酬のことです。アフィリエイトの労力が積み上がる収入に変わり、数年後も紹介を続ける動機になるため、SaaSにおいて最も訴求力の高い条件です。長期的な負担を抑えるため、12か月を上限とするプログラムも多く見られます。

自己アフィリエイト(セルフリファラル)

自分自身のアフィリエイトリンク経由で登録し、自分の購入に対して報酬や割引を得ようとする行為です。大半のプログラムは規約で禁止しており、アフィリエイトのアカウント情報と紹介された顧客の情報を照合して自動検知しています。

解約率(チャーン)

顧客が解約する割合で、通常は月次で表します。解約率は継続報酬が成立するかどうかを直接左右します。月次解約率10%であれば平均継続期間は10か月となり、生涯継続報酬の価値は一括報酬とほとんど変わりません。

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